湘南高校絃楽部OB、OGの皆さま、こんにちは。湘南高校絃楽部OB会設立準備委員会です。
私共は、これまで存在していなかった絃楽部のOB会を設立するために、昨年秋より活動を続けております。当部出身の皆様におかれましては、是非ともこの文章をご一読いただき、現在の絃楽部の置かれている状況や、我々の活動内容などを知っていただきたく思っております。
1.設立の目的
当会設立の目的は次の3点です。
・OB同士の交流と演奏の場を設けること
・現役生の部活動の支援
・開校100周年に向けてのオーケストラの編成
1.1 OB同士の交流
まずは、OB同士の交流です。
入部当初は絃楽部員のほとんどはゼロから絃楽器を始めます。中には、初めてのステージである文化祭までの2カ月弱の間に、楽譜の読み方から猛勉強するものもいます。そしておよそ2年間、仲間との練習や発表を続け、その努力の集大成として3年生の文化祭で演奏を行います。
しかし、卒業後に絃楽器を演奏、発表する機会が無いために、楽器をやめてしまい、3年間でせっかく培ってきた力を発揮することができないのが現状です。絃楽器は1日や2日で弾けるようなものではなく、また何年も練習をしないと、現役時代に習得した能力は失われ、復帰すること自体が難しくなってしまいます。この現状を打開するためには、何かしら楽器を演奏する機会を設けることが必要ではないでしょうか。
更に、現役時代に楽器を教わった先輩や、ともに合奏を作り上げた同期や、先輩、後輩との交流は卒業とともに失われていることが多いという実態もあります。
OB会は、年に数回の演奏会を設け、OB同士の交流もふまえて絃楽器を演奏し続けられるような環境作りを行っていこうと計画しています。
湘南高校の他の多くの部活動がOB会を持ち、OB同士や現役との交流を続けているのに比べ、絃楽部にはそういう活動が無いことが悔やまれてなりません。
1.2 現役生の支援
二つ目が現役生の支援です。絃楽部は先輩方が残してくださった楽器を使い練習を行っています。しかし、どの楽器も状態が良いとは言えず、絃の交換が疎かになっている、弓の毛替えができていない、ケースが痛んでいる等、決して恵まれた環境ではありません。中には、穴が開いている楽器や、表面が割れたり剥がれたりしているもの、駒が変形しているものまであります。
絃楽器のメンテナンスには相当の費用がかかります。しかし、現役生から部費を徴収するにも限度があり、また、部活動予算として生徒会に要求するにも限界があります。実際、楽器が足りなくて、顧問の先生から楽器や弓をお借りしたり、絃などを講師の先生からご寄付いただいている現状があり、心苦しく感じています。また、状態の悪い楽器は一つではなく、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスにまで及んでおり、その場しのぎでの応急処置では将来さらに現役生が困る事態となる虞があります。
現役部員はそのような環境で練習に励んでいますが、2年半にも満たない活動期間で技術力を向上させるには、あまりにも劣悪な環境であると言えます。穴の開いた楽器では大きな音が出ませんし、弓の毛や絃が摩耗した状態ではよい音色は出すことができません。これは、素人はもちろんのこと、プロの演奏家であってもうまく弾くことが困難な状態なのです。絃楽部卒業生はこれまでそのような状況でも活動を続けて参りましたが、他の部活動が先輩方の寄付により良い楽器、よい環境で練習していることを考慮すると、絃楽部にもそのような体制を設けてあげたいと感じるOBの方々は多いのではないでしょうか。
更に、良い環境で練習をすることができるようになることで、卒業後もまた楽器を続けたいと思う現役生が増えていくと思います。
OB会は、OBの間で寄付金を募ることにより、定期的に現役生の支援を行っていきたいと考えております。
1.3 開校100周年に向けて
三つ目は、湘南高校100周年に向けてのオーケストラの編成です。2021年、湘南高校は創立100周年記念行事を控えています。これに際し、湘友会も演奏会などを企画しようとしていますが、吹奏楽部や合唱部がOB会の活動をしているのに比べ、絃楽部はOB会がありません。絃楽部もOBによる絃楽合奏団を編成し、演奏をしたいと思います。また、可能であれば吹奏楽部、合唱部OBとの間でオーケストラを編成したいと思います。92回生からは、文化祭で、絃楽部、吹奏楽部、合唱部による合同オーケストラによる演奏が行われています。後輩達は100周年の合同オーケストラの実現に向けて努力しています。
以上の3点が、湘南高校絃楽部OB会の活動、設立目的です。
２． 準備委員会の活動
我々準備委員会は2017年11月、湘友会本部を訪問し、前述の内容をお伝えしました。その際、絃楽部OB会は湘友会の記録上これまで存在していなかったということが判明いたしました。更に、当校吹奏楽部や合唱部のOB、OGの皆さんは、100周年へ向けて活動されている、というお話も伺いました。また、湘友会本部の皆様や吹奏楽、合唱部の皆様は、絃楽部OB会が設立され、100周年の際には吹奏楽、合唱と共にオーケストラが編成されることを願っておられました。
そこで私共は、オーケストラ編成の準備として、まずは絃楽部による絃楽合奏を行い、発表することを当面の目的にしていこうと考えております。2018年2月現在においては、3月11日に卒業生15名程による絃楽合奏を含めた「OB・ OG交流演奏会」を開催するために準備を行っております。
また、絃楽部出身者の人数、お名前を把握するために、絃楽部OBの名簿を作成しております。今後この名簿を基に、絃楽部出身の皆さまへご連絡をさせて頂きたいと思っております。皆さまのご協力をお願いしたく思います。
３．最後に
以上が、湘南高校絃楽部OBOG会の設立に向けての案内となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
現在、当会設立のための発起人を募集しております。ご賛同いただける方、ご意見、ご要望のある方は、以下のアドレスまで、ご一報くださると幸いです。
連絡先：
湘南高校絃楽部OB会準備委員会
shonanstringsalum@gmail.com